「2024年問題」で働き方が変わる?トラックドライバーの労働時間、徹底解説!
最近、ニュースなどで「物流の2024年問題」という言葉を耳にしませんか?
これは、私たちの生活に欠かせない物流業界、特にトラックドライバーの働き方に大きな変化をもたらす、とても重要なキーワードです。
「具体的に何が変わるの?」 「ドライバーの働き方は、これからどうなる?」
今回は、そんな疑問にお答えすべく、トラックドライバーの労働時間について、新しいルールも交えて分かりやすく解説します。
▼ なぜ今、労働時間が注目されるのか?
トラックドライバーは、日本の物流を支える重要な仕事ですが、長時間労働が長年の課題でした。
そこで、ドライバーの健康を守り、より安全な運行を実現するために、国が中心となって働き方のルールを見直すことになったのです。
その大きな節目が「2024年4月」でした。 この日から、トラックドライバーの時間外労働(残業)時間に上限が設けられました。
▼ 新ルールのポイントをチェック!
少し専門的になりますが、大切なポイントなので押さえておきましょう。
・時間外労働は年間960時間まで
これまでは実質的に上限がなかった残業時間に、明確な上限が設定されました。
・1日の拘束時間は原則13時間以内
拘束時間とは、始業から終業までの「会社にいる時間」のことです。
これには、運転時間だけでなく、荷物の積み下ろしや待機時間も含まれます。
・十分な休息時間の確保
勤務が終わってから次の勤務が始まるまでに、継続して11時間以上の休息をとることが基本となりました。(最低でも9時間は必要です)
▼ ドライバーの働き方はどう変わる?
こうした新しいルールによって、運送業界全体で、ドライバーの労働時間をいかに短縮するかが大きなテーマとなっています。
例えば、これまでドライバーの負担となっていた長時間の「荷待ち時間」。
これを減らすために、荷主と運送会社が協力して、荷物の受け渡し時間を予約するシステムを導入するなどの取り組みが進んでいます。
ルールを守ることで、ドライバーは心身ともにゆとりを持って働けるようになり、事故の防止にも繋がります。